受け太刀になった敵共はひとたまりもなく,一揉にまくりたてられ、揉みくちゃになりながら引き退く。
「引いてはならぬ引き返せ」
と怒鳴っても、引き返す者が大勢なので一度に方向を変えることもできず東西に離れ散った。さすがの吉弘も立花の城まで後も振り返らずに引き戻る。味方は勝ちに乗って米多比・薦野・青柳のあたりまで追討して、首を手に手に提げ意気を削いで帰還する。

このことを毛利家に注進すると、元就父子は書を持って深く賞美した。>続く

氏貞嶽山開城≫大友勢再び襲来:123│4│続く≫